高スキル・ハイキャリアなITエンジニア向けおすすめの海外転職方法

海外転職 ハイキャリア

「ITエンジニアとしてのキャリアや技術力には自信がある。その経験を生かして海外転職に興味があるけどどうすればいいんだろう。」

そんな疑問をお持ちでないでしょうか。

ITエンジニアとして既に実績がある方は海外でも実務経験があるとみなされるため、海外転職を目指しても順を踏めばかなり実現しやすいです。

私はカナダの現地の会社2社で就職・転職活動をしてWebエンジニアとして働いた経験があります。

ここではハイキャリアなITエンジニアの方向けに、海外転職の仕方をお伝えします!

海外就職・転職で必要なもの

海外就職・転職で必要なのは、スキル、語学力、そしてビザです。

これらは必ず海外で働くには必要になります。

まず企業に採用されるようになるにはスキルと語学力が必要なります。

就職の成功率はスキルと語学力の掛け算だと思ってください。

就職 = スキルレベル ✕ 語学力

つまりスキルレベルが高いほど、語学力のなさをカバーできます。

ただ語学力がゼロだと、いくらスキルレベルが高くても就職できる可能性がゼロになってしまうんですね。

そしてここでの語学力は欧米であればほぼ英語だと思っていいでしょう。

というのも北欧やドイツなど現地の言語があっても、これらの国では多くの移民を受け入れているため、多国籍なメンバーなのが一般的です。

その場合、基本的にメインで使われる言語は英語です。

ですのでもし特定の国で働きたいなどのこだわりがなければ、まずは英語力を磨くことがおすすめです。

「独学で英語力を高めたい方はこちら」
「短期間で英語力を付けられるおすすめの英会話スクールはこちら」

最後に就労ビザ(もしくは永住権)の取得は、企業にスポンサーになってもらう必要があります。

そして就労ビザが晴れて取得できてから勤務スタートとなります。

この企業に就労ビザのスポンサーになってもらうのがハードルが高いのですが、こればかりはスポンサーになってもらえる企業を探すしかありません。

ビザのスポンサーになれない場合は募集要項に明記されてることが多いので、まず応募する時に募集要項でビザに関して書かれていないかチェックしましょう(逆にスポンサーになれる場合であっても書いてないことが多いです)

その上で面接の時に就労ビザのスポンサーになってもらえるかどうか確認するといいでしょう。(この確認するタイミングとしては、最終面接がベストです)

ITエンジニアとして海外転職を成功させるために有利になるもの

ITエンジニア

次にITエンジニアとして海外転職を成功させるのに有利に働くものを紹介していきます。

Webエンジニアならサービス開発

Webエンジニア(ここではフロントエンド、バックエンド、その他WebアプリケーションやWebサイト制作に関連するエンジニアを対象にします)では、自分で何かサービスを開発していると就職に有利に働きます。

ただ開発をしているだけではなくて、どのような理由でどうしてそのサービスを開発しようと思ったのか、開発において使用した技術、開発において出てきた問題及びそれをどう解決したのか、について面接で語れるようにしておくといいです。

海外でも特に自社製品を開発している会社では、マーケティング視点からでも製品を考えられるエンジニアは重宝されます。

そのため小さくてもいいので自分で考えたサービスを開発し、Githubにコミットしておいて面接でアピールできるようにしておくといいでしょう。

プログラマーならオープンソースへの貢献

プログラマーならオープンソースへ貢献していると大きなアピールポイントとなります。

仕事ではどうしてもコードを開示できない場合でも、オープンソースに貢献してGithubにあげておけば、実力を評価してもらいやすいです。

もし何も参加されていない場合は、何か小さいプロジェクトでもいいのでオープンソースに参加してみるといいと思います。

ネットワークエンジニアなら上位資格

ネットワークエンジニアの場合は、CCIEなど上位資格を取っておくと就職に有利になります。

ITエンジニアは基本資格よりも実績重視ですが、ネットワークエンジニアは募集要項に持っているのが望ましい資格が書かれていることが多く、そういった資格を持っていると有利に働きます。

ハイキャリアなネットワークエンジニアなら既に持っていると思いますが、最低でもCCNA,CCNPは持っているといいでしょう。

その他エンジニアなら実績

その他のエンジニアは実績を見せるのが一番です。

インフラエンジニアであれば、DockrやChefのスクリプトをGithubにアップしておく。

またAWSやAzureに精通していることを分かりやすく説明できるようにしておくといいでしょう。

また海外でもLinuxやUnixの実績は評価されやすいので、どのような仕事でどうプロジェクトに貢献したか、分かりやすくまとめておくことをおすすめします。

求人への応募方法

求人

次に求人への応募方法について解説していきます。

まず主に日系の求人サイトか、海外の求人サイトで応募するかの違いが出てきます。

ただ日系の求人サイトはあまりハイキャリア向けのものは少ないので、その場合は転職エージェントを使う方がおすすめです。

海外の求人サイトであれば、まずはIndeedを使って求人へ応募するといいでしょう。

この場合は最低でも募集要項を読み解ける英語力が必要になります。

そしてその後のやり取りもすべて英語になります(当たり前ですが…)

もし英語力に自信がある方は応募してみるといいでしょう。

ただやはり現地にいた方が面接に呼ばれる、就職につながる可能性は高まります。

観光ビザでもいいので思い切って現地に行った方が就職にはつながりやすいです。

ただ就労ビザが発行されて働けるようになるまで待機期間ができてしまうため、それだけ待ってもらえる企業を探す必要はあります。

その点高いスキルを持っていれば、その分人材の希少性は高まるのでまだ待ってもらいやすくもあります。

求人への応募には英文履歴書とカバーレターが必要になります。

以下の記事で私がカナダで就職活動をしていた時の英文履歴書とカバーレターの書き方を解説しているので参考にしてみてください。

求人サイトで応募する

一つ目の方法が求人サイトで応募する方法です。

求人サイトによっては海外求人も掲載しているサイトがあります。

以下の記事でおすすめの海外転職で使える求人・転職サイトを紹介しています。

あわせて読みたい

海外転職におすすめの転職サイト

転職エージェントに登録する

2つ目の方法が転職エージェントに登録する方法です。

こちらの場合であれば転職エージェントによっては英文履歴書やカバーレターの添削をしてもらえます。

特にハイキャリアの方の場合は、転職エージェントからも多くの求人を紹介してもらいやすいので登録するのがおすすめです。

以下にITエンジニアにおすすめの転職エージェントを紹介していますので参考にしてみてください。

またその他転職エージェントを幅広く選択されたい方は以下の記事を参考にしてみてください。

リンク

Linkedinのアカウントは作成しておこう

Linkedin

またLinkedinという欧米圏・海外ではよく使われる、仕事に特化したソーシャルメディアへの登録もおすすめします。

面接が進むとLinkedinのアカウントを教えて、と言われることもあり、まだ登録していない方はぜひ登録しましょう。

また登録してしっかりとプロフィールを書き込んでおけば、海外からでもスカウトメールが届きます。(現に私にも定期的にスカウトメールが届きます)

もちろん英語で記入する必要はありますが、そこまで難しくはありません。

こちらの記事でLinkedinの登録の仕方について説明しているので参考にしてみてください。

無理に「日本人」としての強みを生かそうとしない方が吉

日本

人によっては「日本人」としての強みを生かそうと思ってる方もいるでしょう。

しかし「日本人だから」採用するというのは日本語が必須の職場でない限りあり得ません。

応募書類にも「日本人なので細かいところまでチェックができます」と書きたくなるかもしれませんが、採用側が日本人と接したことがなければ全く響かないアピールとなってしまいます。

(そもそも全ての日本人が仕事が丁寧というわけでもないので…)

ですので変に「日本人だから〇〇」というようなアピールはしない方が無難です。

こうやって書くと「では日本人であることを武器にすることはできないのか」と思うかもしれません。

正直申し上げると、日本人であることは武器になりませんし、むしろ武器にしないようにした方が海外転職は成功しやすいと思います。

「日本人だから」というのは割と日本特有の考え方です。

海外のグローバルな職場では、あまり「〇〇人だから」というのは重視しません。

むしろ人種・国籍による採用の差別は法律で禁止されてる国が多いので、そのような理由で採用できないんですね。

よって日本語が必要となる企業以外では、日本人であることをアピールするのは避けた方が無難でしょう。

海外転職で職種を変えてのチャレンジはありか

海外転職をするならいっそIT業界の中でも別の職種にチャレンジしてみたい、と思う方もいると思います。

これは既に実績がある分野との関連性が高いか低いかによっても転職成功率は変わってきます。

例えばずっとインフラエンジニアをやってきた方が、いきなりWebのフロントエンドエンジニアになろうとしても、勘所はいいにせよ実績に乏しいですよね。

ですので採用する側もどれだけ仕事がこなせるか見えづらく、採用しにくい、ということになってきます。

このような疑問は転職業界に精通している転職エージェントに聞いた方が確かな答えが返ってきます。

海外転職でも情報収集が大事ですので、業界に特化した何か気になることはひとまず転職エージェントに相談してみることをおすすめします。

適切な準備をして海外転職をしよう

海外転職 準備

以上、高スキルなITエンジニア向けのおすすめの海外転職方法でした。

海外転職には幾つか超えるべきハードルはありますが、一番重要な実績に関しては既に高スキル・ハイキャリアな方であればクリアしています。

あとはビザと語学力の面のみクリアすれば海外転職は可能です。

ただ「行けばなんとかなる」という考えだと、お金と時間を無駄にしてしまいますので、準備は周到にしておくに越したことはありません。

ハイキャリア・高スキルなITエンジニアの方の海外転職の参考になれば幸いです!