オーストラリアで看護師になる方法、給料、永住権取得まで30代女性の体験談

オーストラリアでは看護師になるための国家資格はないのですが、看護師協会に登録する必要はあります。看護師協会に登録するために未経験者と日本で看護師免許を持って働いた経験者とでは違うため、以下分けて説明しますね。

未経験の場合ですと、まずはオーストラリアの看護学校（看護学部）を卒業する必要があります。

そうです。日本の看護師資格がない場合は、まずはオーストラリアの看護学校（看護学部）を卒業する必要があります。

私も日本で看護師資格を持っていなかったため、３ヶ月間の英語のコースを受け、看護学校のディプロマコースへ入学しました。

１年間分の単位を取得した後、提携している大学に編入学し、２年間通い卒業しました。

大学を卒業すると看護協会に登録すれば看護師として働ける資格がもらえます。

ただし留学生は規定の英語力があることを証明する必要があります。

IELTSアカデミックで7.0を取るか、医療に特化した英語の試験であるOET（Occupational English Test）で最低でも「B」レベルは取る必要があります。

私の場合は４ヶ月かけて４回目の受験でOETのレベルBが取得できました。

日本で看護師として働いている場合は、オーストラリアの大学が授ける看護コンバージョンコースを経て学士を取得して看護協会に登録するのが一般的です。

もちろんこの大学のコースに入学するためにも定められたIELTSの点数が必要です。

また、大学へ編入する道以外にも、IELTSやOETで必要な英語力を証明し、専門コースを修了することでも看護師協会に登録できるようです。

経験者の場合は私は詳しくないため、留学エージェント等に聞くのが一番いいと思います！

Seek.comやIndeedといった求人検索サイトで検索し、募集を行っているところには片っ端から応募しました。また住んでいる地域の病院には直接行って自分のレジュメを手渡ししていました。

実習等で経験を積み、レジュメの内容で更新があればその度に病院に持っていきましたし、何度も同じ病院に足を運びました。実習していた病院に募集がないか聞いてみるのもおすすめです。

オーストラリアでは「リファラル」という、前職の上司や学校の先生などから推薦状をもらい募集先に提出する必要があります。絶対に２人分は必要なのですが、実習で自分の教育を担当してくれた人に連絡が付かず、リファラルが２名分集められず大変でした。

何とか老人ホーム（Aged Care）での看護師の職を得られたのでよかったですが、ヒヤヒヤしました。老人ホームで働きつつも病院の正看護師となるために、病院にも応募は続け転職の機会を伺ってました。

必ず定時で上がれるところだと思います。日本で看護師として働いたことがないので分かりませんが、日本では看護師でも残業が多いと聞きます。オーストラリアではむしろ帰るように促されたりと、無理な勤務時間はなかったです。

看護師資格を持っていると永住権申請に有利になります。

オーストラリアの永住権の申請は点数制で、私が取得した2014年時点では60ポイントあれば申請できました。

看護学校の卒業資格、OETという医療に特化した英語試験の結果（B）、そして看護協会に登録した時点で60点に達したため、永住権を申請しました。

申請から２週間で永住権が取得できました。

老人ホームでは１シフトに正看護師１人と決まっていたため、学校出たての私でも看護師は自分一人だけ。

同じシフトで他に看護師で働いてる人がいないため、先輩の看護師に聞けるような環境ではありませんでした。

当時夜のシフトに入っており、次の朝までヘルパーさんと私しかいない状態で何か起こっても全て自分で判断する必要があったため、精神的なプレッシャーが非常に大きかったです。

よかったこととしては様々な人の人生に触れられたことです。

タトゥーが問題になることはまずありません。ピンク色に髪を染めている人もいるなど、衛生面で問題がなければタトゥーやその外見の面で看護師として働けないということはないと思います。

オーストラリアが一番永住権が取得しやすいからです。

私はもともと海外に住みたいと子どもの時から思っていたので、永住権が取れる国を探していました。

また高校の時にオーストラリアに留学していたのですが、その時にオーストラリアを気に入っていたのも大きな理由です。