高卒で海外で働く方法とは?【海外就職経験者が解説】

未経験 新卒 高卒

「高卒でも海外就職できるかなぁ。。将来は海外で働きたい」

そんな疑問をお持ちではないでしょうか。

この記事では高卒でも海外で働けるかどうか、また働く道としてはどのような道があるかお伝えしていきます。

まずは高校卒業仕立て、もしくは高卒でフリーターをやっていたなどで20代前半の方に向けて書きます。

高卒で20代後半以降の方に向けても記事後半で解説しています。

私は日本の大学を卒業後、日本で就職した後にカナダの専門学校を卒業し、現地で就職活動をしカナダの企業2社で働きました。

私の周りには、高卒(むしろ中卒でも)海外で働いてる人を多くみてきました。

その経験を基に高卒で海外で働くにはどうすればいいかについて解説していきます。

高卒でノースキルの海外就職はおすすめできない

高卒 海外就職 おすすめできない

いきなりですが、高卒で海外就職をするためには、現時点で何もスキルがない、高校を卒業したばかりの方にいきなり海外就職をするのはおすすめできません。

海外では即戦力採用が前提で、スキルがない高校卒業したての人を雇うことがまずないんですね。

日本だと新卒採用があり、スキルがなくても会社の研修を通して教育をしていく会社もあります。

しかし、海外、特にアメリカ、カナダ、オーストラリア、イギリスといった欧米系の企業で研修制度自体がまずないと思ってください。

日本と欧米では就労文化が全く異なり、スキルを付けるために学校に行き、就職します。

東南アジアであれば、日系企業の現地採用やコールセンターで、スキルがなくても働けるところもあります。

しかし、その後のキャリアアップにとても不利になってしまうのでおすすめできません。

海外で働くには必ず就労ビザが必要

ビザ

また海外で働くには、どこの国でも就労ビザが必要になります。

この就労ビザを取るのにも、専門スキルがあった方が取りやすいんですね。

就労ビザを取る資格があるかどうかは、その国の法律によって決まっています。

また就労ビザにもいろいろな種類があり、国によって取る難易度も変わってきます。

ひとまず海外で働くにはビザがないことには働けないことを理解しておいてください。

注意

※海外に何もビザの手続をせずに行くと、自動的に観光ビザでの入国になります。観光ビザで働いてしまうと、二度とその国に入国できなくなることもあるので注意してください。
日本人の中には観光ビザで入国し、観光ビザで決められている期間を超えて滞在し、隠れて働いている人もいますが不法労働となり、発覚すれば二度とその国に入国できなくなります。

まだ10代・20代前半なら海外大学留学がおすすめ

海外留学

あなたがもし高校卒業仕立てで、海外就職を目指すのであれば、海外の大学への正規留学がおすすめです。

そもそも海外就職をするには就労ビザが必要です。

その就労ビザを取得するのに、その職種に関連する大学学位を取得していると就労ビザ取得に有利になります。

また企業の募集要項にも、学位を持っていることが要求事項として書かれていることが多いです。

学費と時間はかかりますが、将来海外で働きたい、と思っている方はぜひ現地大学への正規留学を検討してみてください。

以下、海外留学をする上で疑問となるであろうことについて説明していきます。

そもそもやりたいことが分からない

そもそもやりたいことが分からないため、海外留学してもなぁ〜という方もいると思います。

では、海外の大学生はやりたいことがみんな明確かというと、そうではないです。

同じようにやりたいことを模索するために大学に通う人もいます。

海外(特に欧米系)の大学の中には、2年生までいろいろ興味を持った授業を受けて、3年以降に専攻を決められる大学もあります。

また日本の文系大学生のように、「遊んでばかり」というよりもみんなしっかりと勉強している学生が多いです。

日本とは違い卒業する時の成績が、そのまま就職にも影響するからなんですね。

なので、視野を広げ、様々な学問に触れながら自分がやりたいこを明確にしていく可能性もあります。

おすすめはIT系職種

もう一つ、海外就職をするにあたっては、ITエンジニアやプログラマーなど、IT系職種をおすすめします。

IT系職種は今後も需要が拡大していきますし、世界各国でIT人材が不足しているので、就労もしやすくビザも取りやすいんです。

ITエンジニアやプログラマーを目指すのであれば、コンピューターサイエンスの学位を取っておくことを強くおすすめします。

就労ビザが取りにくいアメリカでは、IT系職種は基本コンピューターサイエンスの学位が求められます。(最近はあまりにも厳し過ぎて学位を持っていてもビザが取りにくいようですが。。)

アメリカでなくても、ヨーロッパやその他国でもコンピューターサイエンスの学位を持っていると、移住でも就労でもかなり有利になります。

エンジニアでなくても、デザイン領域もおすすめです。

特にWebやアプリ、その他IoTのデバイスなど、デジタルデバイスの発達によってデザイナー職種も世界的に不足しています。

特にデザインは職種的にもコミュニケーション能力が求められますが、4年間の正規留学で語学力は磨かれるので、就労へのハードルもぐっと下がります。

もし何が向いてるか分からないけど、とりあえず海外で働きたいという方は、ひとまずITエンジニアかデザイナー職を目指されてもいいかもしれません。

海外留学する資金がない

海外留学する資金がないこともネックになる人もいると思います。

しかし海外の大学は奨学金制度が充実しているんですね。

まずは奨学金制度が利用できるかどうか調べてみることをおすすめします。

海外の大学では返さなくてもいい奨学金制度も充実しています。

また日本の金融機関でも学費を借りることもできます。

例えば日本政策金融公庫では、学費ローンを組んで借りることもできます。

日本政策金融公庫は国の教育ローンと呼ばれるもので、固定金利が1.71%の金利も低いです。

日本制作金融公庫の海外留学用教育ローン

また、アメリカ・カナダ・オーストラリアなど、留学中もキャンパス内であれば留学生でもバイトが可能な国もあります(ただこれは学生ビザの制度が変わるとできなくなる可能性もあります)

しかし海外留学は勉強が大変ですので、できる限りの資金は準備しておいた方がいいでしょう。

海外の通信制の大学も検討する

さらにどうしても海外留学するのに必要な資金が準備できなさそうであれば、海外の通信制の大学も検討してみましょう。

今のインターネットが発達した時代、格安でオンラインで大学の学位が取れるところもあるんですね。

ただオンラインの通信制ですので、授業に出るのに誰からも叱られもしません。

またキャンパスに通う必要がない分、友達などもできるわけではないため全部自分で講義を受けて、レポートを提出し単位を取得していく必要があります。

言ってみれば自己管理能力が必要なんですね。

ただ学費も安く、かつ場所時間問わず学位が取得できるのはやはりメリットが高いです。

有名な大学だと、ハーバード大学、オックスフォード大学、スタンフォード大学など超有名海外大学でも通信制で学位が取得できます。

こちらの記事で紹介しているのでぜひ参考にしてみてください。

あわせて読みたい

オンラインで学位が取れる海外大学のまとめ

語学力がない

海外留学、特に欧米圏の留学であれば英語の試験の点数が必ず入学要件で求められます。

この語学力をクリアするのが大変、という人もいるでしょう。

しかし今の時代英語を学ぶ方法はたくさんあります。

できれば留学でお金がかかるので、独学で入学基準を満たす英語力を付けられるのがベストです。

私はほぼ独学で海外就職できる英語力を身につけました。

以下にその経験を踏まえて独学での英語の勉強について紹介しています。

お金は張りますが、留学に向けてガッツリと英語力が上げられる英会話スクールも紹介しています。

以下の記事はITエンジニアにおすすめな英会話スクールですが、留学も見据えたコースも紹介しているので確認してみてください。

あまりお金をかけずに英会話スクールに通いたい方は以下の記事も参考にしてみてください。

また、海外の大学によってはESL(第二言語として英語を学ぶ人のためのコース)を設けているところもあります。

こちらは学費と滞在費がかかるので上記の英会話スクールに通うよりもお金はかかりますが、検討してみてもいいでしょう。

20代後半以降なら専門留学

海外留学

次に20代後半以降の方で、高卒で海外就職を目指す場合について解説していきます。

20代後半として区切りましたが、海外企業は採用活動で年齢を見ません。

その代り就職できるスキルがあるかないかの方が重要です。

そのためスキルベースで解説していきます。

フリーター・ニートなどで特にスキルがない場合

高校卒業してからフリーター・ニートをしていてちゃんとした就労経験がなく、スキルがない場合。

この場合は、専門学校か大学への留学をおすすめします。

特にカナダでは日本で言う職業訓練校で1〜2年間の集中プログラムを卒業すれば、就職できるところがあります。

このような専門学校に通ってから現地で海外就職を目指すのが一番現実的な選択肢かと思います。

ただ20代後半でも4年間の大学に通ってもいい、通えるという方は4年間の大学の正規留学をおすすめします。

やはり専門の大学の学位があることで、その後の就労ビザや職探しもしやすくなります。

前の章でも紹介しましたが、おすすめはIT系職種です。

もちろんその他にやりたいことがある方は、その職種で海外で働く方法を調べてみるといいでしょう。

日本で就労していて、スキルがある場合

日本で就労していて既にスキルがある場合は、そのスキルで海外就職や転職ができるかどうか調べてみてください。

一口に海外就職と言っても、日系企業の駐在員として働くか、現地企業に直接雇われるかで行うことは大きく違います。

おすすめは海外転職を扱っている転職エージェントに登録することです。

海外企業でも求人サイトに掲載されている案件は極一部。

ほとんどの求人は転職エージェントが握っているんですね。

下の記事ではおすすめの転職エージェントを紹介しているので参考にしてみてください。

日本で実務経験を付けてから海外就職を目指すのも有り

海外転職 日本でスキルを磨く

実務経験があまりない場合は、日本で実務経験を付けてから海外就職を狙うのもいいでしょう。

日本の会社では未経験でも雇って、仕事をしながらスキルアップもできる企業があります。

そういった企業にまずは入って、海外就職に必要なスキルを得つつ、語学の勉強を進めるのもありです。

また将来的に海外勤務がある企業に転職をして、スキルをつけつつ海外勤務のポジションを狙うこともできます。

まずは日本の企業で力をつけてから海外就職を狙う方でも、転職エージェントを利用した方が企業の内部情報をも教えてくれるのでおすすめです。

ワーキングホリデービザを有効活用しよう

ワーキングホリデー

またまだ20代の方であれば、ぜひワーキングホリデーを海外就職において有効活用できることを心に留めておいてください。

ワーキングホリデーは日本と協定を結んだ国が、最長1年間滞在して就労や勉強ができるビザです。

通常就労ビザを取得するには、雇用する企業がビザのスポンサーとなる必要があります。

企業が国の移民局に、なぜ外国人を雇用する必要があるのか証明し、手数料を払い、手続きをする必要があるんですね。

しかしワーキングホリデーはそのような負担を企業にせずに働くことができます。

国によって制度は違いますが、ワーキングホリデーは働く時に有効活用できるので使う時は慎重に検討しましょう。

30代以降の方

30歳以上


30代以降で海外就職を目指す方は、いろいろと不利な面はありますが、スキルがあるかどうかがやはり重要です。

20代で使用できるワーキングホリデーは利用できないので、基本的には実務経験がある職種で経験者として直接求人に応募することになります。

30代の人が取れる選択肢として以下の3つがあります

1年の就労ビザ・またはインターンビザが出る専門学校に入学する

一つ目の方法が就労ができるビザ、もしくはインターンができるビザが出る専門学校に入学する方法です。

もちろん勉強のために専門学校に行くのも有りなのですが、どちらかというとビザ狙いで通います。

もし未経験職種にチャレンジするのであれば、専門学校でしっかりと勉強してください。

そして卒業した後ひとまずもらえるビザで雇用先を探し、その後も就労ビザのスポンサーになってもらうえるように企業に働きかけます。

実力が認めてもらえ、企業側が雇用を継続したい場合、就労ビザのスポンサーになってもらえるでしょう。

求人サイトで直接応募する

2つ目の方法が、直接求人サイトに応募する方法です。

企業によっては海外からの応募者にも対応してもらえ、かつ条件さえ合えばビザのサポートをしてもらえるところがあります。

もちろん働けるビザがない、しかも違う国からの応募、とハードルは高くなりますが、働ける可能性が全くゼロではありません。

トライしてみる価値はあるでしょう。

転職エージェントを使用する

3つ目の選択肢は、転職エージェントを利用する方法です。

特に外資系企業の海外求人を扱っている転職エージェントであれば、求人によっては条件が合うものもあるでしょう。

2番目の求人サイトには掲載されていない案件もあるので、こちらの方法の方がおすすめです。

以下のページではおすすめの海外就職の転職エージェントを紹介しているので参考にしてみてください。

以上、高卒で海外就職する、海外で働く方法についてでした。

参考になれば幸いです。