外資系企業の海外就職で圧倒的差がつく情報収集の方法とは!?【未経験者向け】

「外資系企業への就職・転職活動のための面接準備は何をやればいいんだろう。」

そんな疑問をお持ちではないでしょうか。

海外での就職活動での情報収集って、何をやればいいのか迷いますよね。

私は日本の大学を卒業して日本で就職した後、カナダでIT系専門学校を卒業し、カナダの企業2社で働いてきました。

その経験を基に、記事では特にこれから海外で働きたく、海外企業の現地での採用を目指されている方に向けて説明していきます。

現地企業(外資系)への転職を狙っている方はぜひ参考にしてみてください。

インフォメーショナルインタビューで他の求職者と差をつける

海外で働く 考える

実は応募書類のカバーレターを書くのにも、面接の準備をするにも、今から説明する「あること」をやるだけでものすごく有利になります。

それは、「インフォメーショナルインタビュー」と呼ばれるものです。

インフォメーショナルインタビューって何!?、と思われた方。

インフォメーショナルインタビューは実際に狙ってる業界や会社で働いてる人に、どのような仕事をしてるか、業界のことなどいろいろ尋ねるインタビューです。

強いて言えば、日本で言うところのOB訪問に近いです。

しかし必ずしも同じ学校出身でなくても行うのがインフォメーショナルインタビューになります。

面接やカバーレターを書く際にインフォメーショナルインタビューで聞いたことが役立つことがあり、これをやっておくと採用に大きく一歩近づきます。

では具体的にどのような点で役に立つのか説明していきます!

その職種で働くことに詳しくなれる(未経験者は特に・面接で語れる)

もしあなたがまだ業界未経験者の場合、その仕事で働くイメージが湧きにくくありませんか?

そのため、実際に働いている人に聞いてみると、自分が働いた時のイメージがつきやすいですよね。

例えばAというタスクに関して、どれぐらい時間をかけるのが平均なのか。

そのタスクを終えるための考え方とは?

もし知らなければ面接の時に聞かれた時に、自分の答えは果たしてプロから見て遅いのか早いのかも分かりません。

そして考え方も分からないですよね。

そのように、特に未経験者であるほど聞くべきことがたくさんあり、貴重な情報となります。

業界の人とコネクションを作ることができる(未経験者は特に)

次にその業界の人とコネクションを作ることができます。

これがなぜ重要なのかというと、特に北米ではめちゃくちゃコネ文化なんです。

意外かもしれませんが、まず企業が求人募集をかける前に、社員に誰かいい人知らないか聞くんですね。

そこでいい人が見つかれば、求人を公開する前にそのポジションが埋まってしまいます。

これは既に働いてる人の友人・知人であれば、気心も知れてますし働きやすい可能性が高いんです。

つまりは既に働いてる人とコネクションがない人はそれだけで不利なんですね。

ですので、このインフォメーショナルインタビューを通して業界の人とのコネクションも作っていきます。

おすすめはインフォメーショナルインタビュー前後にLinkedinでつながること。

Linkedinでつながっていさえいれば、その後何か募集があった時にも声をかけてもらいやすいです。

※Linkedinの使い方についてはこちらの記事を参考にしてください。Linkedinは海外就職・転職で必須ツールです。

会社内部の人と人間関係を構築できる

またもし狙ってる企業があるとすれば、選考前にインフォメーショナルインタビューを行えれば既に会社内部の人と知り合いになれます。

そこでいろいろその会社で働くことについてや、会社が抱えてる課題などを聞いておけば、ものすごく面接やカバーレターを書く際に役立ちます。

カバーレターは履歴書と共に送付する、履歴書を見てもらうために書く自分を売り込むレターです。

その内容を、インフォメーショナルインタビューをしていればより具体的に課題と、それに対して自分がどう貢献できるか書けてしまうんですね!

それだけでも他の候補者とは1つや2つも抜きん出ます。

間違いなく履歴書を読んでもらえますよ。

もちろん既に選考が始まっている場合は難しいかもしれませんが、それでも割と似たような問題を同業他社も抱えているものです。

ですので全く使えないわけではなく、応用すればより魅力的な人材に見せることができるんですね。

面接の予行練習になる

また面接の予行練習にインフォメーショナルインタビューはいいです。

本番では何かと緊張してしまいますし、英語での面接に不慣れだとそれだけで自分を出すのは大変になってしまいます。

せめて英語での面接にまずは慣れておきたいところ。

そんな時にインフォメーショナルインタビューをたくさんしておけば、それだけで英語での面接練習になってしまいます。

インフォメーショナルインタビューでもあまり知らない人であれば、まずは自己紹介から始めます。

また自然となぜ自分がその職業に興味があるのか、どういったキャリアを積んでいきたいかという話になっていきます。

インフォメーショナルインタビューで話して慣れておけば、いざ本番の面接でもうまく伝えられますよね。

ですのでインフォメーショナルインタビュー自体が面接練習になってしまうのです。

しかし目的はあくまで就職ではなく情報収集!

ただ目的はあくまで企業で働くためではなく情報収集になります。

特に興味がある企業に対してはこの点は明確伝えた方がいいでしょう。

そうでなければ、情報収集だと思ったのに結局就職のための面接!?だまされた、と思われても仕方がありません。

インフォメーショナルインタビューをする人はどうやって見つける?

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次にインフォメーショナルインタビューをする人の見つけ方について解説します!

友人・知人のつてを辿る

一番手っ取り早いのが、友人・知人のつてを辿ることです。

自分が興味ある会社や業界で働いてる人がいないかどうか、友達に聞いて回りましょう。

もし学校に行っているのでれば、学校の先生に聞いてみるのもありですね。

また既に就職している先輩や、その先輩の友達なども紹介してもらえるでしょう。

今はソーシャルメディアも発達していますし、簡単にコンタクトも取れるので見つかりやすいかと思います。

興味ある会社に直接連絡を取る

既に興味がある会社があるのであれば、直接連絡を取るのもいいでしょう。

この場合、事前に下調べをしておいて、どの人にしたいか目星を付けておく方がいいです。

勇気はいりますが、その分やる人がそこまでいないので差をつけられる方法です。

Linkedinで依頼する

Linkedinでインフォメーショナルインタビューをしたい人に直接コンタクトを取るのもありです。

有料のプレミアムアカウントであれば、つながりがない人に対してもメッセージを送れます。

就職活動のために一時的に有料のプレミアムアカウントにして、コンタクトを取るのもいいでしょう。

実際にお願いする時の例文が掲載されているサイトをご紹介しますので、参考にしてみてください。

Email informational interview requests (with samples)

How to ask for an informational interview by email

ミートアップを活用する

最後に紹介する方法が「ミートアップ」を活用する方法です。

ミートアップは知識やスキルの共有のためや、同じ趣味を持った人が集う集会です。

特に欧米圏ではたくさんのミートアップが開催されています。

探し方はmeetup.comに登録して検索するのが一番早いです。

働いてる業界によってミートアップが多い・少ないはありますが、見つかったら積極的に参加してそこから知り合いになっていくのもいいでしょう。

インフォメーショナルインタビューの準備・流れ

次にインフォメーショナルインタビューの準備や流れについて説明します。

1.事前のリサーチを行い、質問リストを作成する

いくら未経験であったとしても、ちょっと調べればすぐ分かることを聞くのは失礼になります。

そのため興味ある企業や職業についてできる限り調べておきましょう。

  • その職業の一般的な職務内容
  • その会社のWebサイトに書かれている情報
  • Linkedinに書かれている情報

このあたりは事前に最低限抑えておきたいところです。

その上で、質問したいことを箇条書きにまとめておきます。

2.企業・人に連絡を取り、インフォメーショナルインタビューの依頼をする

次に興味がある企業や人に連絡を取り、インフォメーショナルインタビューの依頼をします。

依頼の方法については先ほどの「Linkedinで依頼する」章で紹介したメッセージ文を参考にしてみてください。

ここで日時や場所をセッティングします。

もし企業に訪問するのではなく、カフェなどの場所で行う場合は、事前に落ち着いて話せる場所の候補もリストアップしておきましょう。

3.インフォメーショナルインタビューを実施する

指定の日時に出向き、インフォメーショナルインタビューを行います。

もちろん初めて会う人であれば、時間を取っていただいたこと、この機会を設けてくれたことに感謝の意を述べましょう。

そして用意しておいた質問をしていきます。

4.軽い礼状やお礼のメッセージを送る

インフォメーショナルインタビューが終わったら、軽い礼状やソーシャルメディア上で感謝のメッセージを送りましょう。

メッセージの内では、実際に話しを聞いてどんなところがためになったか、このように考えが変わった、など何かしらインタビュー時に話した内容と絡めるといいです。

以上がインフォメーショナルインタビューの流れです。

インフォメーショナルインタビューで気をつけるべきことは?

英会話スクール

実際にインフォメーショナルインタビューをする上で気をつけておきたいことを解説していきます。

時間の目安は20〜30分ほど

時間の目安としては20〜30分ほどが妥当です。

それ以上長いのは、相手がよければいいですが、基本的には30分以内に留めておいた方がいいでしょう。

プロフェッショナルな印象を与えること

プロフェッショナルな印象を与えることも大切です。

就職の面接ではないものの、仕事に関するインタビューなのでカジュアル過ぎるのはよくないです。

インフォメーショナルインタビュー時の服装も、セミフォーマルな感じの方が印象はいいでしょう。

※海外では日本ほどスーツを着ないのでスーツではなくてもいいですが、ビジネスカジュアル的な服装がいいと思います。

最後に他の人も紹介してもらえないか聞いてみる

最後にもしまだ他に気になる企業があれば、そこで働いてる人で知り合いがいないか聞いてみましょう。

もしいれば紹介してもらえないか聞いてみるのもありです。

もしあなたがいい印象を与えていれば、紹介してもらえるかもしれません。

インフォメーショナルインタビューで使える質問リスト

インフォメーショナルインタビュー

では実際にインフォメーショナルインタビューで何を聞けばいいの?という方に向けて、具体的な質問リストを紹介します。

  • I noticed that you’ve worked at Company A and Company B. How did your career path take you to this job with this company?
  • “What are the major components of your job on a daily basis?”
  • What do you enjoy the most about the job?”
  • What do you like least about your job?”
  • How do you see this job changing in the next 10 years?
  • If you could go back and do anything differently on this career path, what would you do?”
  • What kinds of work samples should my portfolio have?
  • Who else would you recommend that I speak with about this career?

引用:Top Resume:The 8 Best Questions to Ask in an Informational Interview

以上、インフォメーショナルインタビューについてでした。

ぜひ参考にしてみてください!