「海外転職で面接が終わったらやるべきことは一体なんだろう。。」
海外就職目指して外資系企業と面接をした後、どうすればいいのか分かりませんよね。
実は面接後にもう一つやるべきことが残ってるんです。
しかもこれは日本にはない習慣なので、知らないと損してしまいます。
私はカナダの専門学校を卒業後、就職・転職をしてカナダの企業の合計2社で働いてきました。
その海外転職活動の経験を基に、今回は面接が終わったらやるべきことについて解説していきますね。
海外転職の面接後はサンキューレターを書こう
海外企業との面接が終わった後、サンキューレターを書くと、より企業に本気度が伝えられていいです。
サンキューレターとは、その名の通り、「自分との面接の機会を与えてくれてありがとう」といった感謝の手紙です。
ただ「ありがとう」と伝えるだけでなく、もう一度自分の熱意をアピールする意味もあるんです。
ではこのサンキューレターをなぜ書くといいか、その効果を説明していきます。
サンキューレターの効果
採用担当者は毎日何枚ものレジュメを見て、複数人を面接しています。
面接を何人もしてると、当たり前ですが一人一人の印象は薄くなってしまいますよね。
その中で少しでも印象付けるためには、サンキューレターが非常に効果的です。
意外と面接後このサンキューレターを書くと人は少ないんですよね。
その中で面接後にサンキューレターを送ってくれば、必ず採用担当は目を通します。
目を通した瞬間に、採用担当は必ずあなたとの面接を思い出すはずです。
また少なくとも名前を思い出して、もしタイミングが合えばフォローアップをしてくるかもしれません。
このようにサンキューレターは他の候補者から一歩抜き出るためにも絶対にやった方がいいでしょう。
面接結果を覆せはしないが、最終候補からの決定打になることはある
仮に面接が全くうまくいかなかった時、それを挽回することはサンキューレターではできません。(それでも渡さないよりはましですが)
どちらかと言うと、最終候補者に選ばれている時にサンキューレターがあると決定打となることがあります。
だいたい最終候補に残ってくると、どの人もスキルレベルはあまり変わってこなくなるんですよね。
面接に呼ばれてる時点であなたは最低基準をクリアしているわけです。
そうすると後はスキル意外の部分、人間性の部分が見られるようになってきます。
一言で言うと、一緒に働きやすいかどうか。
その点でもサンキューレターを送ることで、相手に自分の情熱や想いが再度伝わり一緒に働きたいと思ってもらいやすいです。
それでは、以下サンキューレターの具体的な中身について解説していきます!
サンキューレターを書く内容
サンキューレターに書く内容ですが、基本的に面接を通してさらに御社で働きたい意欲が高まった!という流れで書くといいです。
特に面接の中でのやり取りについてレターの中で触れるといいですね。
具体的には、
- 話を聞いて、自分の〇〇のスキルがあればチームに必ず貢献できる確信が持てた
- 会社のビジョンに共感した、共に未来を作りたい
- 面接での質問に対する回答でより自分が働くイメージがつかめてわくわくしてる
などの内容を盛り込むといいでしょう。
またもう一度自分のスキルセットを羅列し、いかに相手が求めている人材とマッチしているかを確認するのもいいです。
一番重要なのは、スキルと共に自分の熱意を再度伝えることです。
これは特に自己アピールが苦手な人なら、ちょっとくどいかなと思えるぐらいやってもいいと思います。
一つ注意すべき点として、熱意のアピールの仕方です。
「社風が好き」というアピールよりも、「〇〇のスキルでもってチームに貢献できる。だから一緒にビジョンを実現できる」とアピールするのがが吉。
自分を採用するとどう相手にとってメリットがあるか、客観的に書くのが大事です。
海外の会社は転職が前提で、転職をしていくことでキャリアアップをしていくことを知っています。
そのため企業もずっと長く働ける人材かどうかというよりも、「ちゃんとそのポジションに見合う人材かどうか」を見ています。
ですので、それに合わせてポジションに見合う人材であることを証明するような内容の方が好印象を持ってもらいやすいです。
※サンキューレターを英語で書くのは自分の英語力では不安だ。。と思う方。日本で転職エージェントを利用して転職活動をしてる方であれば、転職エージェントに添削をお願いするのもありです。
以下の記事で海外就職におすすめの転職エージェントを紹介しているので確認してみてください。
また海外在住であれば個人でライティング添削している人に頼むといいでしょう。最近では「Grammarly」というサービスがライティング添削してくれてもってこいです。
Chromeエクステンションを導入すれば、ブラウザ上で書いてる英文も添削してくれます。
Macであればアプリも使えるので便利ですね。
実際のサンキューレターの例文
ビジネス・インサイダーに掲載されていた、よく作られたサンキューレターのフォーマットを共有するので参考にしてみてください。
下記の例では「Major Bank」という企業のGrambleさんと面接をした設定になってます。
下線が引いてある部分は後でポイントとして解説します。
Dear Ms. Gamble,
I wanted to take a moment to thank you again for the time you spent with me this afternoon. Interviews can be stressful, so I am very grateful for how comfortable you made me feel throughout the process. Your willingness to provide me with additional information on the Compensation Assistant position convinces me that this is a job I would enjoy, as well as one where I can be successful and make a valuable contribution to Major Bank.
It was very helpful to understand how your compensation assistant duties are similar to tasks I fulfilled during my internship at Major Bank. Our conversation comparing the cultures of the two banks was most beneficial to me in recognizing the similarities and differences between the two, and convinced me that Major Bank is the place where I want to begin my career.
As a native Pittsburgher, the opportunity to begin my career at home is very exciting to me. The fact that I might begin that career at Major Bank makes this situation perfect.
Again, I appreciate the chance to interview with Major Bank, and the time you spent with me. You suggested that a decision on this position will be made next week. I look forward to hearing your choice. In the meantime, if there is any additional information you need from me, I will be happy to promptly provide it for you.
Sincerely,
John Doe
引用:6 reasons this is the perfect thank-you email to send after a job interview
この例文のパラグラフ毎の流れとしては、
- 挨拶
- 相手への賛辞、またそこで働きたい意思を伝える
- 面接の内容に触れる。相手の職務内容の説明によってさらに理解が深まったことを伝える
- 相手との共通点を明記すると共に、このポジションがどれほど自分にとってベストなのか伝える
- 面接で時間を取っていただいたことに感謝し、もし追加で質問があればすぐに対応する旨を伝える
というような流れです。
必ずしも「説明によってさらに理解が深まったこと」を入れる必要はないですが、必ず面接の内容には触れ、ポジティブな内容にするようにしてください。
これによって手紙を受け取る採用側もあなたを思い出しやすくなりますし、「面接で話したことがためになったんだな」と嬉しくなります。
また可能であれば、例文のように相手との共通点に触れつつ、書いてみてください。
この共通点はできれば面接前に調べて、面接中に触れ、再度サンキューレターで触れるのがベストです。
このように、面接の中で特に印象的だったこと、面接での説明によってなぜさらにそこで働きたくなったか、などを書くといいでしょう。
Eメールでもいいけど直筆レターの方が効果的!
またサンキューレターをEメールで送ってもいいか、疑問に思いますよね。
面接まで既にメールでやり取りしていたり、面接地が遠ければメールで済ませるのもありです。
ただメールだと他のメールに埋もれてしまうこともあるので、できれば直筆レターの方が印象に残りやすいですね。
今の時代なかなか仕事で直筆レターをもらうことはあまりありません。
むしろお中元やお歳暮の習慣がない欧米企業では尚更です。
その中で直筆レターをもらったら採用担当の印象に残るのは間違いないでしょう。
サンキューレターの適切な長さについて
サンキューレターの適切な長さは大体紙1枚に収まる程度に留めておいた方がいいです。
あまり長く書いてあってももらった方も読む気が起こりません。
簡潔に伝えたいことがまとまっていた方が読む側としても負担になりませんし、好印象になります。
本文は500〜600文字程度で十分でしょう。
サンキューレターを送るタイミングについて
まずサンキューレターを書くのは面接が終わったらすぐに書きましょう。
というのは時間が経つと面接で話した内容も忘れてしまいますし、気持ちがホットな状態のまま書いた方が熱意も伝わりやすいです。
何なら面接後すぐ近くのカフェに寄って書いてしまうのもありですね。(そのためにレターセットを用意しておくといいでしょう。)
近くのカフェであれば書いた後すぐに再度訪問してレターを手渡しすることもできてしまいます。
再訪問するのはなんか気恥ずかしいと思うかもしれませんが、それだけ熱意を持ってることも相手に伝えられ印象を残せるでしょう。
もしその日中に書くのが難しくても、次の日までには出しておきたいところです。
また企業によっては面接後すぐにメールで連絡をくれるところもあります。
その場合は返信メールにサンキューレターの内容を添えて返信するといいです。
サンキューレターを書く紙とペン
サンキューレターに書く紙は上質な紙を使った方がいいです。
手渡しの場合は封筒に入れず、紙を3つ折りにして渡しても問題ないです。
レターサイズの紙を3つ折りにしてメッセージを書き、渡す時は3つ折りの状態で渡す。
これだけでも全然大丈夫。
書くペンは普通にボールペンだと線が細くて見えづらいこともあるので、サインペンで書くのをおすすめします。
と言っても、手紙の書き方は日本ほど決まりはないため、そこまで形式ばって書かなくても問題ないでしょう。
サンキューレターを上手に活用して海外転職を成功させよう
サンキューレターはシンプルですが、強力な就活ツールです。
大抵の人は準備には力を入れますが、面接後のことはあまり力を入れません。
そのため、サンキューレターを書いて渡すだけで他の候補者から一歩抜きん出られますよ!
面接後はサンキューレターを書いて、ぜひ希望の職をゲットしてください!
海外転職で面接がおわったらやると好印象なことでした!参考になれば幸いです!