「第二新卒で海外就職する方法はないんだろうか。どうすれば海外で働けるだろう。」
そんな疑問をお持ちではないでしょうか。
結論から言うと、第二新卒でも海外就職することは可能です。
私は日本の大学卒業後、日本で就職をして3年働いた後、カナダの専門学校を卒業し、就職活動をしてカナダ企業で働いてきました。
私の経験を基に、第二新卒で海外就職する方法について紹介したいと思います。
以下から具体的にどのような方法が取れるか説明していきますね。
日系企業か海外企業かで戦略が異なる
まず日系企業で働くか、海外企業で働くかで全くその後の戦略が異なってきます。
以下、それぞれの海外就職(日系企業の場合は海外勤務とも言えますが。。)について説明していきますね。
日系企業の場合は現地採用か海外駐在
日系企業で海外就職(海外勤務)するためには、2つの方向性があります。
一つは海外駐在。
これは日本でまず採用され、ある程度実務経験を積んだ後、駐在員として他国に派遣される形です。
駐在員の場合は、日本と同じ待遇で、かず会社が現地での住居や手当などを行います。
もう一つが現地採用。
これは現地スタッフとして、現地で日系企業に就職する方法です。
一般的に駐在員の方が待遇がよく、現地採用はその後日本帰国後の転職も難しくなると言われています。
ただ正直これは人によるのかなと思います。
現地採用でも自発的に仕事をして、仕事を自ら作って実績を作っているような人は、現地採用であれ日本帰国後に転職に成功しているんですね。
現地採用であろうと、仕事に対して前のめりに取り組んで実績を作り、その後のキャリアを切り開いてやる!
というぐらいの気概がある人であれば帰国後の日本での転職も成功すると思います。
ただそのように道が開けるかどうかは求人の内容にもよるのでより慎重に求人はチェックした方がいいでしょう。
多くの企業は海外駐在員はその後も社内で活躍を期待して派遣します。
対して現地採用の場合は、コストをかけずに手頃な人材を求めて採用している企業もあります。
そのため、「人材の使い捨て」のような企業もあるので内定をもらっても慎重に検討した方がいいでしょう。
現地企業(外資系企業)での海外就職について
外資系企業は基本的に即戦力採用です。
特に欧米系企業の場合、就職できるかどうかは専門性x語学力(ほとんどは英語)にかかってきます。
その中で重要なのは専門性です。
英語は「できて当たり前」な環境です。
これは、逆の立場で考えてみれば分かるのではと思います。
日本の会社に入社希望の他国の留学生がいたとして、ビジネスレベルの日本語が話せて意志疎通が図れるのは「最低限」という認識ではないでしょうか。
ですのでまだ語学力も専門性もない場合は、語学力を磨きつつも専門性を高めた方がいいです。
今すぐの海外就職が無理であっても、数年後の海外転職を目指して今できることをどんどんしていくといいでしょう。
第二新卒でおすすめの海外就職・転職プラン
では第二新卒でおすすめの海外就職・転職のプランについて紹介していきますね。
海外駐在を目指すパターン
海外駐在を目指すパターンでは、まずは海外駐在のポジションがある企業への転職が必須です。
そして転職した後に実務経験を積んで海外駐在員として派遣されることを目指します。
海外駐在は一定のスキルや経験がある人を選んで派遣するのが一般的です。
ですのでスキルや経験が浅い内にすぐに海外駐在に任命されるのは稀かと思います。
おすすめは大企業よりも中小企業でありつつ、製品や技術が世界的にシェアを取っている企業。
またはベンチャー企業で面白いプロダクトを開発していて、海外展開を目指している企業ですね。
大企業の駐在員は手当も厚く、海外の住居を含め様々なサポートを会社がしてくれます。
ただ新卒入社が大半で、中途や第二新卒での入社は狭き門です。
対して中小企業であれば、大企業と比べて就職もしやすく、任せてもらえる仕事の範囲も大きいです。
駐在員として実績を上げ、その後はさらに専門性を高めて外資系企業に転職するもよし。
もしくはマネジメント能力を高めて日本企業でよりよいポジションを目指すのもありです。
以下でおすすめの転職エージェントを紹介しているので参考にしてみてください。
第二新卒で海外勤務を目指す方におすすめの転職エージェント
日系企業の現地採用を目指すパターン
現地採用の場合は先ほども説明した通り、駐在員よりも待遇は悪くなります。
すぐにでも海外で働きたい場合は、一つの選択肢としてはありです。
ただその場合でもまずベンチャーや中小企業の駐在ポジションでいい求人がなければ検討してみる、というぐらいでいいと思います。
また、現地採用であっても、企業によってはそこから駐在員に抜擢される企業もあるようです。
こちらの記事にそのような事例が掲載されています。
このように現地採用であっても、駐在員としてのキャリアパスがあり得る企業への就職を目指すのもいいでしょう。
現地採用職を探すのも、まずは転職エージェントへの登録をおすすめします。
以下でおすすめの転職エージェントを紹介していますので参考にしてみてください。
第二新卒で海外勤務を目指す方におすすめの転職エージェント
現地企業(外資系企業)転職パターン
外資系、いわゆ現地企業での海外就職を目指すパターンです。
多くの方は特に欧米系企業への海外就職を考えるのではないでしょうか。
まずは先ほど説明したとおり、欧米系企業では「実務経験あり、スキルあり」が前提です。
そのため、第二新卒でスキル・実務経験がない場合、欧米系企業への転職はすぐには難しくなります。
そこで現地企業への就職を目指す上で取れる道は2パターンあります。
一つは日系企業でスキルや経験をつけてから、現地就職を目指す道。
もう一つは海外留学を経てスキルをつけて、そのまま現地で就職をする道です。
それぞれについて解説していきますね。
日系企業でスキルや経験をつけてから外資系・現地企業就職を目指すパターン
日系企業でスキルや経験をつけてから現地就職を目指すのであれば、将来どのポジションで海外転職をするのか、先に目星をつけておくことをおすすめします。
というのも、外資系企業では総合職採用というのはなく、各ポジション毎の募集になるからです。
各ポジションで求めるスキルレベルに応じて、そのスキルを持っている人材を採用する、というのが一般的です。
そのため、自分が目指す分野ではどういったポジションがあるか、把握してから日系企業への転職をした方が、将来的に外資系企業へ転職をする時にズレが少なくなります。
海外留学を経て海外就職を目指すパターン
もう一つの留学してから現地就職を目指す場合は、専門スキルをつけられる学校へ留学することになります。
留学を挟む場合は以下のことを調べる・決める必要があります。
- 留学する国:主に就労ビザの取りやすさや、留学することで働けるビザがもらえるかという点で調べる
- どんな専門性を高めるか決める
もちろん英語圏への海外留学であれば語学力も必要になってきます。
海外留学というと大学への留学をイメージするかもしれませんが、職業訓練校への留学もできるんです。
ただ営業職など、一部職種はあまり専門留学に向かない職種もあります。
この場合は最初の日系企業での実務経験を得てからの海外外資系企業への転職を目指すといいでしょう。
日系企業に一度転職してから目指す時に注意したいこと
終身雇用・年功序列が前提の「ザ・日本企業」で働くと、会社でしか通用しないスキルしか身につかないこともあるので要注意。
もし将来的に外資系企業で海外で働きたいと思うのであれば、常に外資系企業の転職市場で求められてるスキルを把握しましょう。
この記事で何度かお伝えしている通り、
- 自分が身につけたいスキルを決める
- そのスキルが身につけられそうな企業に就職する
- 定期的に外資系企業の転職市場で、今のスキルレベルとマッチしているか確認してみる
以上の流れでチェックしてみることをおすすめします。
高い専門性とは?
次に外資系企業の就職で必要とされる「専門性」について解説していきますね。
外資系企業ではとにかく「専門スキルが大事」と説明してきましたが、この専門スキルとは何か、あまりピントこないかもしれません。
必ずしもハイキャリアである必要はありません。
ジュニアレベル(日本で言うところの初級レベル?)のポジションであれば、2〜3年の実務経験と相応に見合うスキルが大体求められます。
ですので、最低限2〜3年の実務経験と、それに見合うスキルがあれば海外就職の道は開けてきます。
もしどの専門性かが決めきれないのであればIT業界がおすすめ
もしどの専門性がいいか決めきれないのであれば、ITエンジニアがおすすめです!
以下、なぜIT・Webエンジニアがおすすめな理由を詳細に説明していきいますね。
ITエンジニア・プログラマーは就労ビザが取りやすい
まずひとつ目は就労ビザが取りやすい点です。
IT職種、とりわけITエンジニアやプログラマーは各国で圧倒的に人材が不足しています。
そのためどの国でも比較的就労ビザが取りやすいです。
加えてIT市場は拡大の一途を辿っており、スキルさえあれば当分食いっぱぐれることもないでしょう。
今後も需要が伸び、かつ就労ビザが取りやすいのは海外就職を目指す上で大きなポイントです。
多少英語力がなくても専門性でカバーしやすい
またITエンジニア・プログラマー職種は英語力のなさを専門性でカバーしやすいです。
これはプログラミング言語及び技術が世界共通であり、文化差を受けないのが一つ。
また技術的知識があれば、コミュニケーションのやり取りは最低限の英語力でできてしまうためです。
これが看護師のようにコミュニケーションのミスが人命に関わるような場合、高い語学力は必須となります。
しかしITエンジニアであればプログラムを書くことや開発を行うのがメインの仕事となるため、パソコン作業が基本になります。
特にIT業界でのコミュニケーションはSlackというチャットシステムを使用してやり取りをすることが多く、ライティング能力さえ高めておけばいいと思います。
海外企業のITエンジニアは給料も高い
さらに海外企業のITエンジニアは給料も高いんですね。
年収にして1000万を超えるなんてザラにありますし、基本日系企業でITエンジニアとして働くよりも2倍の収入が見込めます。
日本ではIT土方など呼ばれ、悲惨な働き方も強いられている人も多いですが、海外企業ではそんなことは起こりえません。
そもそも海外と日本ではIT業界の構造が違うからです。
ITエンジニアでの海外就職を目指す方は下記の記事を参考にしてください。
IT土方について知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
以上、第二新卒で海外就職する方法についてでした!
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