「カナダで働いてみたいけど、給料や勤務時間など、カナダでの就職の情報が知りたい。実際どうなんだろう?」
そんな疑問をお持ちではないでしょうか。
カナダはワーキングホリデー制度もあり、日本人でも比較的働きやすい国です。
私はカナダの専門学校を卒業し、就職活動をしてカナダの企業2社で働きました。
その経験を基に、この記事ではカナダで働く実態について紹介していきますね。
カナダで働きたい人はぜひ参考にしてみてください。
[toc]カナダの求人の探し方
まずカナダで職を得るには、カナダの求人がある転職エージェントに登録することをおすすめします。
と言っても、カナダの求人があるかどうかはタイミングの問題や職種によっても違います。
以下では特におすすめの転職エージェントを紹介します。
日系のカナダ求人を扱う転職エージェント
リクルートエージェント:求人数は15万件と、日本最大級の求人数を誇る。幅広く求人を探すためにもまず登録しておきたいエージェント
ランスタッド :グローバル人材の転職に強みを持つ転職エージェント。事業所が世界38の国と地域にあり、世界中似ネットワークがあるのが強み日系の求人サイト
次に紹介するのは、現地カナダで日系企業が運営している求人サイトです。
求人サイトなので自分で求人をチェックして応募して就職活動をする必要はあります。
これらのサイトでは主にワーキングホリデーの方向けの仕事紹介がされています。
JPCanada:日系の情報共有掲示板としてはカナダ最大。求人欄ではジャパニーズレストランを始めとした球人が多く掲載されている
e-Maple:特にトロントやモントリオールなど、東海岸での情報共有に強いサイト。クラシファイド欄では多くの求人が掲載されている
現地求人サイト
次に一般のカナダ人も使用する求人サイトです。
Indeed
Indeedは最近リクルート社に買収された、世界中で使用されいてる求人サイトです。
エリア名と職種を入力して検索をかけるだけで、様々な求人がチェックできます。
私もカナダでの就職活動でメインで使用していた求人サイトで、現地企業の求人を探すのであればまずはこちらをチェックすることをおすすめします。
※もちろん求人票は全て英語なので求人を読める英語力は必要になります。
Craigslist
Craigslist(クレイグズリスト)は北米ではメジャーなクラシファイドと呼ばれる総合掲示板です。
物件情報や、いらない物を売るなど、様々に使われています。
このクラシファイドでも求人を扱っており、特に現地企業の求人が多いのでチェックすることをおすすめします。
リンク先はバンクーバーになっていますが、都市毎に分かれているので「都市名 Craigslist」で検索してアクセスすることをおすすめします!
Linkedinは欧米圏でメジャーな仕事用のソーシャルメディアです。
このソーシャルメディア上でも求人を扱っており、仕事を探すことができます。
面接や求人への応募にLinkedinのアカウント提出を求められることがあるぐらい、欧米圏の就活では浸透しています。
正社員での就職を目指す方であれば、Linkedinのアカウントは必ず持っておきましょう。
Linkedinの登録や仕事の探し方はこちらの記事を参考にしてみてください。
カナダで日本人が職を得やすい職種
次にカナダで職を得やすい職種について解説していきます。
レストランのホールやキッチン(特に日本食レストラン)
日本人がカナダの就業で一番多いのがレストランのホールやキッチンのバイトです。
特に日本食レストランでは、日本人オーナーの人も多いため、まだ英語が不慣れな方でも働けることで多くの日本人が働いています。
またその他レストランでも多少の英語が話せれば働けるところもあります。
カフェ店員・ファーストフード店員
カフェ店員としても日本人が多く働いています。
特にカナダではたくさんのコーヒーチェーン店があり、また個人経営の店もあります。
スターバックスでのバイト経験があれば、カナダでのスタバでも職を得やすいという話も聞きました(研修は同じため)
その他のカフェでも、日本でカフェのバイト経験があれば、得やすいと言えるでしょう。
寿司職人
世界的な日本食ブームにより、寿司職人の需要はうなぎ上りで、カナダでもとても需要が高い職種です。
日本で寿司職人養成のスクールに通い、少し実務経験を積めばカナダでの寿司職人として働くのは難しくないと思います。
また就労ビザも得やすいのが特徴です。
美容師
美容師は日本で美容師として働いていた人が、主にカナダでも日系の美容室で職を得て働いています。
美容師は既にスキルを持っているので強いですね。
ネイリスト
ネイリストも日本でネイリストの経験がある方が、カナダのネイルサロンで働いている方が多いです。
同様の職務経験さえあれば就きやすい職業と言えます。
ITエンジニア(Webディベロッパー・IOSエンジニアなど含む)・デジタルデザイナー
ITエンジニア職もカナダで職を得やすい職業です。
就職するには実務経験が問われますが、日本での実務経験があり求人要件を満たすスキルがあれば職を得られるでしょう。
筆者もこの職種でカナダで働いていました。
保育士
保育士はカナダの保育士資格が必要です。
保育士資格がなくても働けますが、その後のビザの取得を考えると保育士資格を持っていた方がいいです。
特に2019年6月からは、2年間保育士(ナニー)として働けば永住権が申請できる法律が復活し、話題になりました。
日本で頑張る保育士さんへ(保育士免許保持者も)
信じられない朗報です。「ナニーとして2年間働くとカナダの永住権が取れる」制度が復活しました!
ナニーは「カナダの家庭で1対1で子供のケアをする仕事」で、1年前に永住権受付終了。今回、激ゆるの条件で復活です(続く)https://t.co/9fsrbNk63l
— ティミー玉手@ビジネス英語と海外情報をお届け✨ (@timmytamate) June 15, 2019
介護士
介護士もカナダの資格が必要です。
介護士資格さえ持ってれば、特に都市部以外では人材が不足しているため職を得やすいでしょう。
私が滞在していたホームスティ先のホストマザー(日本人)も老人ホームで働いていました。
留学エージェント・語学学校のスタッフ
都市部では多くの日系の留学エージェントがあり、留学エージェントのスタッフとして働く人もいます。
語学学校も同様に都市部に集中していますが、特に日本人学生のケアを中心にスタッフを募集していることがあります。
ただ学校の数は限られているため、そこまで募集は多くありません。
ツアーガイド・旅行会社スタッフ
日系の会社を中心として、旅行会社のスタッフとして働く人もいます。
JTBなど、日本の旅行代理店から派遣されて海外勤務されている方、もしくは現地の旅行会社に雇われてる方の2パターンがあります。
その他日系の会社のスタッフ(貿易・商社等)
その他日系企業の現地採用で、主に事務職やインターンで働いている人もいます。
カナダの平均年収・給料
カナダの平均年収や給料についてですが、もちろん職業によって大きく違います。
また住むエリアにもよって異なってきます(カナダはとても広いので)
英語サイトから平均収入について調査しましたが、あくまで参考値として捉えてください。
平均収入及び円換算は2019年12月現在のデータです。
州別平均収入(カナダドル)
Newfoundland and Labrador | $54,451(約450万円) |
New Brunswick | $48,122(約400万円) |
Nova Scotia | $46,396(約390万円) |
Prince Edward Island | $44,455(約370万円) |
Québec | $49,312(約410万円) |
Ontario | $53,598(約450万円) |
Manitoba | $49,498(約410万円) |
Saskatchewan | $53,251(約440万円) |
Alberta | $59,920(約490万円) |
British Columbia | $50,716(約420万円) |
Yukon | $58,725(約490万円) |
Northwest Territories | $73,620(約610万円) |
Nunavut | $72,185(約600万円) |
職種別平均収入(カナダドル)
Accommodation and Food Services(観光・飲食業) | $21,365(約170万円) |
Administrative and Support(事務職) | $43,189(約360万円) |
Arts, Entertainment and Recreation(芸術・エンターティメント業) | $32,329(約270万円) |
Construction(建設業) | $65,105(約540万円) |
Education(教育業) | $55,061(約450万円) |
Finance and Insurance(金融・保険業) | $68,777(約570万円) |
Forestry and Logging(林業) | $64,268(約530万円) |
Health Care and Social Assistance(医療・社会福祉業) | $47,245(約390万円) |
Information and Culture Industries(情報産業) | $68,602(約570万円) |
Management of Companies and Enterprises(企業の管理職) | $86,465(約710万円) |
Manufacturing(製造業) | $58,351(約480万円) |
Mining, Oil and Gas Extraction(石油・ガス産業) | $111,841(約930万円) |
Professional, Scientific and Technical Services(科学・技術者) | $72,961(約600万円) |
Public Administration(行政) | $68,702(約570万円) |
Real Estate(不動産業) | $52,999(約440万円) |
Retail(小売業) | $31,478(約260万円) |
Transportation and Warehousing(流通業) | $55,137(約460万円) |
Wholesale Trade(卸売業) | $63,856(約530万円) |
引用:https://www.jobillico.com/blog/en/average-canadian-salary/
カナダの税金
カナダの税金ですが、まず国(連邦政府)でかける税金と州でかける税金とに分かれます。
消費税に関して説明すると、連邦消費税(GST)、州税(PST)、ハーモナイズド消費税(HST)の3種類があります。
連邦消費税は全国一律で5%かかってきます。
州税もしくはハーモナイズド消費税(HST)が適用されるかは州によって異なります。
ハーモナイズド消費税(HST)は連邦消費税と州税の合計の税額となるため、HSTが適用される州はHSTのみ払うことになります。
また所得税も州によって変わってきますが、10〜15%かかってきます。
カナダでは日本のように給与から自動的に税金が差し引かれないため、会社員であっても各自で確定申告をする必要があります。
以下かかってくる消費税を各州を表でまとめてるので参考にしてみてください。
州名 | 税タイプ | 州税率 | 合計税率 |
Alberta(アルバータ) | GST | 0% | 5% |
British Columbia(ブリティッシュコロンビア | GST + PST | 7% | 12% |
Manitoba(マニトバ) | GST + PST | 7% | 12% |
New-Brunswick(ニューブランズウィック) | HST | 10% | 15% |
Newfoundland and Labrador(ニューファンドランド・ラブラドール州) | HST | 10% | 15% |
Northwest Territories(ノースウェスト準州) | GST | 0% | 5% |
Nova Scotia(ノバスコシア) | HST | 10% | 15% |
Nunavut(ヌナブト準州) | GST | 0% | 5% |
Ontario(オンタリオ) | HST | 8% | 13% |
Prince Edward Island(プリンスエドワードアイランド) | HST | 10% | 15% |
Quebec(ケベック) | GST + QST | 9.975% | 14.975% |
Saskatchewan(サスカチュワン) | GST + PST | 6% | 11% |
Yukon(ユーコン準州) | GST | 0% | 5% |
引用:http://www.calculconversion.com/sales-tax-calculator-hst-gst.html
カナダには州と準州があり、準州は連邦政府直轄領とされ、連邦政府管理のもと自治権が認められてる州になります。
カナダで一ヶ月に必要な生活費
カナダの一ヶ月で必要な生活費ですが、こちらも田舎に住むか、都会に住むかで変わってます。
ここでは主要都市において必要な生活費を表にしています。
※ドルの単位はカナダドル、生活費に家賃は含まない
Victoria(ビクトリア) | 一人暮らし:$1,114(約9.2万円) 四人家族:$4,063(約33.8万円) |
Vancouver(バンクーバー) | 一人暮らし:$1,143(約9.5万円) 四人家族:$4,214(約35万円) |
Toronto(トロント) | 一人暮らし:$1,267(約10.5万円) 四人家族:$4,655(約38.7万円) |
Montrael(モントリオール) | 一人暮らし:$1,036(約8.6万円) 四人家族:$3,803(約31.6万円) |
Ottawa(オタワ) | 一人暮らし:$1,107(約9.2万円) 四人家族:$4,009(約33.3万円) |
Halifax(ハリファックス) | 一人暮らし:$1,124(約9.3万円) 四人家族:$4,043(約33.6万円) |
参考:https://www.numbeo.com/cost-of-living/country_result.jsp?country=Canada
カナダの勤務時間や休暇制度
カナダの勤務時間は一般的な会社員であれば、9時〜17時のところが多いです。
日本のような残業文化は皆無なので、皆定時に帰ります。
有給休暇については、ヨーロッパ諸国と比べるとそこまで多くはなく、日本と同等です。
2013年の調査では、1年のうち平均10日の有給休暇が取得できるようです。
日本と違う点は有給休暇は必ず消化すること、また日本のように周囲に気を使って有給が使えない、、といったことがない点です。
参考:Canada ranks 3rd last in paid vacations
カナダで働くことができるビザ
カナダで就労できるビザは、以下4種類に分類されます。
ワーキングホリデービザ
ワーキングホリデービザは日本とカナダの協定による、1年間勉強や就労に使えるビザです。
30歳以下であれば取得できるビザで、発行から1年間有効なので、取得後31歳になっても使うことは可能です。
カナダの場合は雇用主の制限がないため、1年間同じ雇用主で働けるビザとなります。
コープビザ
コープビザは、大学や専門学校に在学中に働くことができるビザです。
学校によってコープビザが発給してもらえるところと、そうでないところがあります。
留学する際にはコープビザが取得できるかどうかしっかり調べるのをおすすめします。
ポストグラデュエイトワークパーミット
ポストグラデュエイトワークパーミットは、大学や専門学校の卒業後、申請すれば取得できるビザです。
在学期間の長さに比例して、ビザの期間も長くなるのが一般的です。
通常のワークパーミットとは違い、雇用主のサポートが必要ないビザになります。
そのためどの雇用主で働いても大丈夫なビザです。
ワークパーミット
いわゆる通常の就労ビザになります。
取得には雇用主がスポンサーとなり、手続きをする必要があるビザです。
カナダの学校に行かずに働く場合には、このビザを取得する必要があります。
永住権
永住権は就労ビザではないですが、カナダに永住することが可能なビザです。
永住権は国籍とは違うため、日本国籍を保持しつつ永住権を取得することができます。
永住権を持っていれば、企業が就労ビザをサポートする必要がないため、一般のカナダ人と同じように働けるようになります。
カナダ国籍を持ってる人との違いは、選挙権がないことなど、カナダへの滞在期間の縛りがない点。
永住権を保持し続けるためには、5年間のうち3年間はカナダに在住しないといけないなど、決まりがあるんですね。
カナダで長期で働く人の多くは、より自由に転職をしたり住む場所を変えたりするために、この永住権を取得します。
カナダで働くには必須の「SIN」の取得
カナダで働くためには、日本で言うマイナンバーのような「SINナンバー」を取得する必要があります。
このSINナンバーはカナダの社会保証を受けるのにも必要です。
取得には3ヶ月以上滞在することが前提の、学生ビザやワーキングホリデービザ、その他ワークパーミットが必要です。
パスポートとビザの用紙を役所に持っていくと発行してもらえます。
カナダと日本の社会保証協定・年金について
カナダと日本の社会保証協定によって、日本人であれば日本の年金をそのままカナダの年金に移すことが可能です。
カナダの老齢保証制度(OAS)及びカナダ年金制度(CPP)の2つの制度を対象に、カナダに払った年金を日本の年金に通算することができます!
カナダで1年以上の長期で働く方は、必ずこのカナダとの二カ国年金協定について調べることをおすすめします。
詳しくは日本年金機構のサイトで情報を確認してください。
カナダの健康保険について
学生ビザ、ワーキングホリデービザ、その他就労ビザを持っている人は、州によってはカナダの国民健康保険に加入することができます。
カナダの国民健康保険はそれぞれの州毎に運営されているため、州毎に月の健康保険料や申請方法が違ってきます。
日本で民間の保険に入るよりかはカナダの国民健康保険の方が安いため、費用を安くすませたい方はカナダの国民健康保険の加入がおすすめです。
申請についてはそれぞれの州のページを参考にしてください。
Alberta(アルバータ) | Alberta Health Care Insurance Plan |
British Columbia(ブリティッシュコロンビア | Medical Service Plan |
Manitoba(マニトバ) | Health Care Coverage |
New-Brunswick(ニューブランズウィック) | Meantal Health and Application |
Newfoundland and Labrador(ニューファンドランド・ラブラドール州) | Medical Care Plan |
Northwest Territories(ノースウェスト準州) | NWT Health Care Plan |
Nova Scotia(ノバスコシア) | Nova Scotia Health Card |
Nunavut(ヌナブト準州) | Health Insurance |
Ontario(オンタリオ) | The Ontario Health Insurance Plan |
Prince Edward Island(プリンスエドワードアイランド) | Health Care Coverage |
Quebec(ケベック) | Health Insurance |
Saskatchewan(サスカチュワン) | Health Benefits Coverage |
Yukon(ユーコン準州) | Health care Insurance plan |
カナダの確定申告・年末調整
カナダでは正社員で働いていたとしても、年末調整・確定申告を自分で行う必要があります。
自分で行うのは書類の記入などとても複雑なので、税理士に頼むのがおすすめです。
(私も税理士に一任しました)
200〜300ドルぐらいで代理で申請してもらえます。
カナダ企業の職場環境
カナダの職場環境は日本とは違い、フラットな人間関係の職場環境が多いです。
また日本の多くの職場いあるような、「周りの空気的に休みにくい」といったことはありません。
家族が第一優先
会社よりも家族が第一優先で、それが許される環境です。
これはどの会社でも同じです。
そもそも人生を楽しむために仕事をする、というスタンスで、仕事が人生で一番大事ではないんですね。(もちろん人によってはそういう人もいますが)
子供が風邪を引いて早く迎えに行かなければいけない、ということがあれば、断れば全然迎えに行ける環境です。
そもそも自分が担当の仕事をしっかりやっていれば、そこまでうるさく言われないです。
その点、とにかく管理しようとする日系の会社とは大きく違う点と言えるでしょう。(ある意味日系の会社は従業員を子ども扱いしているとも言えます。。だって大人なのに管理しないと働かないと思っているということですから)
納期が遅れそうな場合は、クライアントと交渉して再調整します。(そもそも定時上がりで納期に遅れないようにプロジェクトを組むのがプロジェクトマネージャーの役割になってます)
基本付き合いの飲み会はなし
カナダの職場環境で日本と大きく違うのは、基本的に付き合いの飲み会がない点です。
もちろん全く一緒に飲まないわけではないですが、強制的な飲み会というのはありません。
カナダの会社では、仕事のために飲む必要があるのであれば、基本的に業務時間内にやります。
例えば私が務めていた会社では、他社を招いてのパーティーは午後の勤務時間を使って行われていました。
3ヶ月に一度みんなでバーに飲みに行くこともありましたが、その時も定時上がりの17時から始まり、19時にはちらほら帰り始める、という健全っぷりでしたね笑
とにかく家族が第一優先ですので、みんな飲んでても割と早めに帰ります。
逆に家族がいない独身(私含めて)は遅くまで飲むこともありましたが、それは自由参加という形でした。
休暇は消化するのが前提・長めのバケーション
またそのような環境なので、休暇は消化するのが当たり前です。
私の上司は3週間ほどコロンビアに旅行しに行ってましたね笑
日系企業では考えられないかもしれませんが、とにかくプロジェクトマネージャーが休暇も考慮してプロジェクトを組むので問題ないです。
また相手先企業も休暇はしっかり取るのは当たり前と認識しているので、無理に対応を求めないという点もあります。
能力が見合わなければ即解雇
今までよい点ばかり書いてきたので、まさに夢のような職場環境と思うかもしれません。(以上は私が実際に体験してきたことなので真実です)
こう書くといい点ばかりのように見えますが、完全実力社会なので能力が見合わなければすぐに解雇されます。
カナダでは日本よりも解雇規制が緩いんですね。
海外ドラマで見たことがある方はあるかもしれませんが、本当にその日のうちに解雇を言い渡され、退社する人もいます(ただカナダの法律で正社員の解雇は2週間前に告知をすることと決まっているので、ちゃんとした会社であれば2週間前に告知されます)
そのシビアな点も含めて自分に合った働き方かどうか慎重に検討されることをおすすめします。
カナダの日本人人口・エリア毎の違い
カナダの日本人人口は、都市部の方が多く、田舎に行くほど少なくなります。
特に日本人の移民が多いのは西海岸エリア。
一番多いバンクーバーには3万人もの日本人が住んでいます。
次に多いのはトロントがあるオンタリオ。次にロッキー山脈やカルガリーがあるアルバータ、続いてモントリオールがあるケベック州と続きます。
カナダ統計局による、各州とその他エリアの日本人人口データを表でまとめてみましたので参考にしてみてください。※2001年のデータ
British Columbia | 37,400人 |
Ontario | 29,100人 |
Alberta | 11,900人 |
Quebec | 3,200人 |
Manitoba | 1,900人 |
他州 | 100人〜600人 |
引用:https://www150.statcan.gc.ca/n1/pub/89-621-x/2007013/t/4123284-eng.htm
カナダで働く魅力
最後にカナダで働く魅力について紹介します。
実力が正当に評価されやすい
カナダを始め、欧米圏では終身雇用はなく、転職が活発です。
また日本のように総合職採用というものはなく、各部門毎に求める人材を雇用するのが一般的です。
そのため職務内容がはっきりしており、求めるスキルも明確になっています。
そのため自分が付けたいスキルに応じて職を選ぶこともでき、かつキャリアアップもしやすいと言えます。
また求められてる職務が明確なので、それが全うできてるかどうかの評価も正当にされやすいです。
日本のように急な部署異動もなく、そもそも「会社の風土に合わせて人材を育成する」という文化自体がないです。
逆を言えば、常に自分のスキルや実務経験が転職市場にさらされている、という見方もできます。
正当に評価される反面、求められる仕事ができないと簡単に解雇されるという厳しさもあります。
日本の法律では、企業が正社員の解雇をすることがかなり厳しく取り決めされています。
そのため終身雇用が未だに根強いですが、カナダでは解雇されやすい反面、スキルが正当に評価されかつ転職市場も活発です。
余暇には大自然を満喫できる
カナダと言えば大自然。
イエローナイフのオーロラや、ウィスラーの大スキー場、バンフの国立公園など。
カナダならではの大自然を休日に楽しめるのがポイントです。
また多くの会社では定時上がりが基本なので、仕事後にボルタリングやスキーなど楽しむこともできます。
アウトドアや自然が大好きな人にとっては天国のような環境です。
移民に寛容(エリアによる)
カナダはその歴史からファースト・ネーションと呼ばれる先住民族以外は全員他国からの移民です。
カナダ=白人の国、とイメージする人もいるかもしれませんが、実際は様々な国からの移民で成り立っています。
そのため移民に対して比較的寛容な国です。
ただ内陸部では、白人の割合が多くなり、アジア人に対する差別もあるようです。
リベラルな都市部では多様な人種・民族が住んでいるため、ほぼ人種差別はないです。
カナダで働くためには
以上カナダで働く上で知っておきたい情報をまとめてました。
カナダで働くのをより現実的にするためには、今からでもできる行動をしていくといいでしょう。
まずは転職エージェントに登録して、自分が応募できる求人があるか確認してみましょう。
以下で再度おすすめの転職エージェントを紹介しているので、ぜひ登録してみてください。
また新卒・未経験・第二新卒で海外就職を目指す方は下記の記事がおすすめです。
以上、カナダ就職・転職において知っておきたい14項目についてでした!