「外資系IT業界への転職ではどこの転職エージェントはどこがいいんだろうか」
「外資系のIT業界で働くメリット・デメリットとは何だろう」
そんな疑問をお持ちではないでしょうか。
この記事では、
- 外資系IT業界で働くメリット・デメリット
- 外資系IT業界の種類
- 外資系のIT業界に強いおすすめの転職エージェント
- 外資系IT企業で働く実態
についてお伝えしていきます。
私はカナダの企業2社で働いてきた経験も踏まえて、外資系企業の勤務実態も共にお伝えできればと思います!
この記事を読めば外資系企業への転職を実現に大きく近づくでしょう。
目次
外資系IT業界の種類

外資系IT業界には、一般的に以下の種類があります。
ITメーカー
ITメーカーはIT機器やアプリケーションを開発・販売している企業です。
ハードウェアメーカーとソフトウェアメーカーと2種類あり、ハードは目に見えるパソコンや通信機器を作っているメーカー。
ソフトウェアメーカーはパソコンにインストールして使用するアプリケーショを作っているメーカーになります。
本国で開発されている製品を日本マーケットに合うように最適化し、販売していくのが主な役割です。
最近ではスマートフォンでシェアを拡大しているファーウェイやシャオミといった中国系企業や、LG、サムスンとった韓国系の企業も人気。
日本ではあまり知られていないが、世界的にシェアを伸ばしている中国・その他アジア系の企業も多いです。
外資系への就活はつい既に有名な欧米系企業がまず思い浮かぶかもしれませんが、急成長している企業で働くのも刺激的なのではと思います。
主なハードウェアメーカー企業リスト
- EMCジャパン(DELL)
- 日本IBM
主なソフトウェアメーカー企業リスト
- Adobeシステムズ
- SAS
- シマンテック
ITベンダー
ITベンダーは他国で開発されたIT製品を日本で販売する業態をITベンダーと呼びます。
先に説明したITメーカーとの違いは日本支社や日本法人に開発機能を持つかどうかの違いです。
そのため募集される職種もエンジニアよりもマーケティングや営業職種の募集が多い傾向があります。
ITに関する知識を生かして営業をサポートするプリセールスという職種であれば、ただエンジニアの経歴を生かすことも可能です。
主な企業リスト
- Apple
- 日本ヒューレットパッカード
- インテル
- 日本マイクロソフト
Webサービス関連
外資系Webサービス関連はここ10年ほどで一気に有名になった企業が多く、最近特に人気の業界です。
Webに限らずスマートフォンアプリの開発やクラウドサービスなど、IT業界の中でも最先端の技術を牽引しているのが特徴。
エンジニアとしてバリバリ働きたい方には一番おすすめの業界です。
またエンジニア職以外にも、セールス、マーケティング、事務サポートなど多種多様な職種があります。
エンジニアとして技術力と年収両方アップさせてキャリアアップを図ることも可能です。
主な企業リスト
- Amazon
- Uber
- Airbnb
ITコンサルティング
ITコンサルティングは、企業の経営課題や業務課題をIT製品・サービスを利用して解決していく職種です。
主に戦略系コンサルティング企業の別部門となってる場合や、会計系コンサルティング企業が派生的にITコンサルティングも行っている場合もあります。
技術的な知識だけでなく、企業のビジネスモデルの理解、課題を明確化するスキル、システムによる課題の解決策などが求められます。
経営とITの両方に関わりたい方にはおすすめの職種となります。
主な企業リスト
- アクセンチュア
- デロイトトーマツコンサルティング
- PwCジャパン(プライスウォーターハウスクーパース)
- KPMGジャパン
- 日本IBM
- EYアドバイザリー・アンド・コンサルティング
外資系のIT業界で働くメリット

まず外資系IT業界で働くメリットについてお伝えしますね。
グローバルに展開するサービスに関われる
外資系企業で働くメリットの一つにグローバルに展開するサービスに関われる点です。
Google、Apple、Microsoft、Amazonなど名だたる新興IT企業から、CISCO、ORACLEなどのインフラ系、日本IBMなど古くから日本にある企業もあります。
世界中で使われてるサービスに関われるのは外資系ならでは。
日本企業でも海外展開しているIT企業はありますが、そう多くはありません。
また新興のIT企業であっても日本で知られてないだけで世界各国ではよく知られている企業もあります。
特に最近では中国、韓国、インド系企業の進出も凄まじく、一昔前の外資系=欧米系企業といった固定概念は払拭して幅広く見ることをお勧めします。
報酬が高い
外資系のIT部門・IT企業は一般的な日本のIT企業よりも報酬が高い傾向にあります。
dodaから発表された2018年の平均年収ランキングでは、20位にIT戦略/システム企画で平均595万円、13位にITコンサルタントで604万円、12位にプリセールスで628万円、8位にプロジェクトマネージャーで659万円と、IT系から4職種も20位以内にランクインしています。
(出典:doda 平均年収ランキング2018年版)
外資系のIT企業は基本給の昇給は少ないものの、インセンティブ給が多く、30代で1200万円に到達する方もいます。
インセンティブ給は個人に功績に応じて支給されるため、入社後のパフォーマンスが大事となります。
外資系のIT業界で働くデメリット

次に外資系のIT業界で働くデメリットについてです。
解雇されやすいシビアな環境
外資系企業では、使えないと思われるとあっさりとクビにされます。
確かに日本に支社を置くのであれば日本の労働法を守る必要があるのですが、「雇用慣行」として従業員側も飲み込んでる場合が多く、実際は海外と同じと思った方がいいでしょう。
ただ古くからある外資系企業の中には、ほとんど日本企業と変わらない状態になってるところもあります。
企業にもよりますが、基本的に日本企業よりも雇用関係はシビアだと思っておいた方がいいです。
意外と社内政治が熾烈
外資系企業は何でもストレートに言うフラットな職場環境だと思われがちですが、特に大手企業では社内政治が熾烈なところもあります。
社内政治の熾烈さで有名なのがApple。
元Appleの松井博さんが「僕がアップルで学んだこと」という本でも書かれていますが、Appleではとても社内政治が熾烈だそうです。
Appleは極端な例でありつつも、多かれ少なかれ社内政治があります。
なぜなら大半のグローバル企業では昇進を決めるのは人事部ではなく、上司になります。
企業内でのキャリアアップを目指すのであれば、昇進を左右する上司の心を掴むことも、実力の内と考えられているのです。
特に社内政治に関しては組織が大きいほどあり得るので心に留めておきましょう。
このような社内の事情については、直接働いてる人に聞くと一番生の情報が得られてよいです!以下の記事ではそのような生の情報を得るための方法を開設しているので合わせて読んでみてください。
大手総合系転職エージェントとIT業界特化型エージェントを上手に併用しよう
IT業界の転職でも一般転職同様に大手総合計転職エージェントとIT業界に特化した転職エージェントを併用するのがおすすめ。
特にIT業界専門の転職エージェントは他の業界に比べて充実しているのが特徴です。
ここでは選りすぐりの転職エージェントのみを紹介していますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
外資系IT業界に強いおすすめの総合系転職エージェント
では外資系IT業界に強いおすすめの総合系転職エージェントを紹介していきますね。
パソナキャリア

パソナキャリアはコンサルタントが親身になって相談に載ってくれることで定評があるエージェントです。
対応が丁寧で、面接指導においても聞かれることや、準備しておいた方がいいことなど教えてもらえます。
また案件自体もパソナキャリアしか取り扱っていない案件もあり、幅広く探したい方にもおすすめ。
パソナキャリアではアメリカやアジア各国でも人材紹介業をしているため、海外の企業とのパイプが豊富にあるのも特徴。
案件を幅広く探したい方はぜひ登録されることをおすすめします。
特にジュニアからミドルキャリアの方向けの求人も揃えているので、まだキャリアが浅い方でも挑戦できる求人があるのが特長。
海外転職されたい方におすすめの転職エージェントです。
dodaグローバル

dodaグローバルは外資系に特化した転職エージェントです。
特にdoda自体IT業界の求人も多いのですが、レバテック・マイナビITと比べるとハイクラスの案件も豊富に扱ってるのが特徴。
また欧米系企業の他に、中国・韓国企業を始めとする新興企業案件も扱っています。
海外勤務案件も豊富にあるため、海外勤務を考えている方にもおすすめのエージェントです。
登録・相談含めて無料で使えるエージェントですのでぜひ登録しておきましょう。
リクルートエージェント

リクルートエージェントは国内最大手のエージェントで、最も案件数を多く持っています。
アクセンチュアとした名だたるITコンサルタントや、ITベンダー、WebサービスのGoogleやAmazonなど、多くの大手企業の案件を扱っているのが特徴。
また案件数も豊富なため、多種多様な案件を見ることができます。
デメリットとしては条件にマッチする人から優先的に紹介されるため、あまり丁寧な対応はしてもらえない点。
他のエージェントで職務経歴や面接対策などをしてもらいつつ、幅広く案件を見るのに利用するのがおすすめです。
ロバート・ウォルターズ

ロバート・ウォルターズはイギリスはロンドンで設立された転職エージェントです。
世界28カ国に展開しており、グローバル人材の採用支援を積極的に行っています。
特徴としては高い専門性と高い英語力を持っている、ハイクラスな方への求人がほとんどな点。
外資系の中でも英語力が必須な案件や、まだ日本に新規参入したばかりの外資系求人を中心に取り扱っています。
英語力に自信がある方、また英語を使って外資系企業で働きたい方は登録をすることこをおすすめします!
JACリクルートメント

JACリクルートメントはミドルからハイキャリアに特化したエージェント。
ITエンジニア以外でも、外資系IT営業の職種も取り扱っています。
元々イギリス発祥のエージェントで、シンガポール支社設立を経て日本にサービスを展開してきた経緯から、各国の企業とのパイプが太いのが特徴。
外資系企業への転職実績が豊富なため、的確なアドバイスがもらえるのが強みです。
ロバート・ウォルターズとは違い日本語で勤務可能な案件も多く取り扱っています。
外資系への転職エージェントでは必ずといっていいほどおすすめされる転職エージェントですので登録しておきましょう。
IT・Web特化型エージェント
次にIT・Web特化型の転職エージェントです。
大手総合エージェントと比べると業界に特化しているため、
- 話が通じやすい
- 企業に精通した濃い情報を得られやすい
などのメリットがあります。
反面大手ほど求人案件を持っていないのがデメリットです。
大手総合と合わせて登録して活用するのがおすすめです!
では以下紹介していきますね。
マイナビエージェントIT
マイナビエージェントITはIT・Web業界に特化した転職エージェント。
IT業界出身のキャリアコンサルタントから、一人ひとりのニーズにマッチした転職を提案してもらえます。
外資系の求人は公開求人だけでも2020年1月現在で278件あります。
年収も最低でも400万円代からで比較的高めの案件もあり、アクセンチュアを始めとする、大手外資系求人の取り扱いも豊富。
外資系IT企業への転職にはぜひ登録しておきたいエージェントです。
ワークポート
ワークポートは現在は総合系転職エージェントとなっていますが、創業から10年間ITに特化した専門転職エージェントです。
そのため今でもIT業界には強い転職エージェントになります。
外資系求人においても、公開求人だけでも2020年1月現在で208件もの求人が掲載されています。
さらに非公開求人も多数扱っているので、総合大手+マイナビITと併用して幅広く求人を見るのがおすすめです。
レバテックキャリア
レバテックキャリアは特にベンチャーやWeb業界に強みを持っているエージェントです。
求人登録数は4000件以上。
外資系の求人は公開求人だけでも2020年1月現在で70件あります。
特徴としては欧米系企業の他に、新興の中国や台湾、その他アジア系企業の求人も扱っている点。
今後も市場拡大が見込まれるアジア圏の成長企業に転職できる可能性があります。
キャリアコンサルタントも元々業界で働いていた方が多く、業界に精通した上でのアドバイスもできるのが強み。
外資系求人に特化しているわけではないですが、ITに特化した案件を多数抱えているという点で登録をおすすめします。
TechStarsAgent
TechStarsAgentはIT・Web・ゲーム業界に特化した転職エージェント。
特徴としては、遠位にあ経験のあるコンサルタントのみを採用している点。
そのため業界特有の事情やなかなか表に出てこない情報も持っているため、手厚いサポートが受けられるのがメリット。
求人の中には外資系企業案件も扱っています。
外資系IT企業で働く実態
ここからは私や周囲の友人たちの体験談を基に開設していきますね。
大企業か小さいエージェンシーかで違う
私が在籍していたのは10人弱のエージェンシーでしたが、フラットな組織で上で説明したような社内政治もなく働きやすかったです。
ただ外資系企業、というか欧米企業の雇用慣行は最初に書いた通りで、使えないと思われた人は容赦なく解雇になっていました。。
大きい企業ですと最初の説明したように
全てがリモートワークで完結する企業もあり
外資系のIT企業の中には全員がリモートワークで働いてる企業もあります。
アメリカやカナダの企業では従業員が世界中に散らばっているため、全員がリモートワークで働いてる企業もありました。
別の知人の働くカナダの企業では、ほとんどオフィスに集まる必要性がないためオフィスを閉じてしまったようです。
ただこれも小さい企業ならではの働き方とも言えます。
外資系企業でも日本支社があるような大きな企業では全員がリモートワークとはならないでしょう。
ただITは場所を選ばずに働きやすい職種ですので、IT部門はリモートワークが認められている企業もあります。
働く環境については企業毎に違うため、しっかりと情報収集をすることをお勧めします。
外資系IT企業で働く人の声
外資系ITって激務だったりしますけど、働きやすさは最高です。 私の会社では、ランチ、朝食、スナック、アルコール、ドリンクなどが無料で提供されます。 たまにディズニーのチケットを無料無料配布やファミリーセールへの招待などもあったりします🤭
— ダイス【元ヤンのバイリンガル】 (@9MYrmFlG2U2j9Cd) January 6, 2020
激務ですが働きやすさは最高みたいです。
確かに私のカナダの職場でもエスプレッソマシンやビールサーバーがあったり、毎週金曜日はケータリングをサービスしてくれていました。
外資系に来てびっくりしたこと②組織階層がフラット。これは会社に依ると思いますが、担当者でもAccount Ownerなので日系大手の部長〜課長くらいの視座で顧客と接する事が必要になる感覚。
— 営業日誌@外資系IT (@IT01576991) January 5, 2020
組織階層がフラットとのこと。組織規模にもよりますが、一般の日系大企業と比べると、各個人が持つ権限は大きい傾向にあります。
以上、外資系IT企業への転職を目指す方のおすすめの転職エージェントでした!